リリーベールの窓から

「言葉の教育と心の教育」について

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11月25日 野口芳宏先生が当校でご講演されました。
テーマは「言葉の教育と心の教育」です。

言葉は人類が創った最高の文化である。
言葉は日常 当たり前のように身近にありすぎて、その凄さに気づいていない。
思考も伝達も言葉なしには始まらない。
言葉は心を育て、心が言葉を選ぶ。言葉遣いは心遣いである。
言葉と心は密接に繋がっていて、切り離すことはできない。
言葉は心をも規制するので、汚い言葉を遣えばその心にも行動にも悪影響を及ぼす。

良い心、良い行動、心遣いを教育するなら、言葉の教育をすることが一番の近道である。

家庭で、親子間できちんと敬語を遣うことを復活させるとよい。
友達同士のような対等な言葉遣いをする親子をがいる。
それが仲睦まじく好ましい形と錯覚している。しかし、言葉遣いが対等になると、
関係も対等となる。親子が対等な関係では家庭教育は成り立たない。
対等な人間の言うことを聴くのは、自分に都合の良いことだけである。
敬語には明確な「差」がある。相手を尊敬し、自分を卑下して上下関係を表現する。
平等という名の下に、価値ある差別がなくなっている。

安心できる秩序ある社会には「平等」より「差」が必要である。
なぜなら、平等がスタンダードな社会では、ほんの少しの不平等が、不平不満を産み
心が荒み、社会は不安定になる。
秩序があり安心感のある社会を成り立たせるのは「差」である。
相手を敬い自分を卑下する言葉遣い、詰まり「敬語」という言葉を日常的に遣える社会である。子供達に、家庭と学校で、きちんと敬語を指導し、身につけさせなければならない。

野口先生のご講演は 現代社会の病巣に焦点をあて、未来ある若者達をどのように指導すべきか、その本質を私たちに考えさせる機会を与えてくれました。
素晴らしいご講演 本当にありがとうございました。